お知らせ

2015-12-12 09:00:00

第二弾は、横手から車で二時間ほど南下したところにあります、山形県鶴岡市の”宮下坊”さんをご紹介いたします。

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お名前からお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの場所では、日本ならではの”宿坊”体験が出来ます。今や外国人観光客の間でも著名になってきている宿坊は、その地を巡礼に訪れた僧侶や参拝者のために開かれた、宿泊施設です。現在では仏教系のお寺にて行われるものがほとんどですが、こちらは神道系の宿坊を体験できる貴重な場所であります。ここ鶴岡市羽黒町手向(とうげ)地区では、古くより出羽三山教の信者を迎え入れてきた宿坊が軒を連ねています。

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出羽三山とは、”月山”、”羽黒山”、”湯殿山”の三つの山々の総称であり、山岳信仰の聖地として栄えてきました。それぞれが過去、現在、未来を表し、輪廻転生の思想と密接な関わりがあるとされています。登山(参拝)ルートは様々ですが、中には厳しい道のりを含み、かなりの体力を要す場合もあります。そのような登山修行を経た人々を癒してきたのは、気遣いの感じられる精進料理だったのではないでしょうか。神道の教えでは食事をすることを直会(なおらい)と称し、神様と人間の懇親会のような意味合いを持つそう(宮下坊さんHPより)。そのような場で、こうじ屋の味噌も一役買えているならば、光栄なことですね。

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こちらで丁寧に作られている“味噌汁”、“筍汁”、“孟宗汁”の全てにこうじ屋の味噌を使用していただいています。さらに地場産の庄内米はもちろんのこと、宮下坊さんの自家栽培のお野菜や、月山から採られたタケノコなど、旬の素材を素朴かつ贅沢に味わえるお膳。すっと自然に身体に染み渡るおもてなしを楽しみに、毎年足を運ぶ方々も多くいらっしゃるとのことです。
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こちらでは食事のみの利用もできるとのことですが、せっかくならば山での参拝を終えた後、ゆったりと疲れを労いながら召し上がる方が、よりお食事の味わいも、神様たちとの親睦も深いものになるのではないでしょうか。

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出羽三山教・斎戒所
宮下坊

〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向223
Tel:0235-62-2371
Web: http://www.syukubou.jp/index2.htm